ハマナシの紅葉 |
一昨日立ち寄った岩見沢公園、駐車場横のハマナシの垣根です。
ここ数日の朝晩の冷え込みでかなり葉の黄化が目立ってきました。札幌より進んでいます。
キネンシス(コウシンバラ Rosa chinensis)の血が入る四季咲きのモダーンローズはまだ緑濃い状態。暖地性の性質を受継いでいるので、寒さに対する感受性が備わっていないためでしょう。かなり秋深まって雪が散らついてきても緑の葉を保ちます。
それに比べて北国で生き抜いてきたハマナシは、微妙な気温の低下を感知して冬越しの態勢に入ります。さらに耐寒性の強いグラウカ(Rosa glauca)などは早々と落葉を始めます。厳しい冬を乗り切るために身につけた防衛本能でしょうか。
大雑把な言い方ですが、秋深まっても葉の緑が濃いものほど耐寒性が弱い、耐寒性の目安になります。冬囲いの方法を選択するにも目安になります。ただし栄養状態や土壌水分の影響、当てはまらない品種もありますが。
昔はハマナシが落葉を始めたらモダーンローズの葉むしりを始めました。モダーンローズはいつまでも葉が青々としていますから、休眠期の目安にしていた訳です。
上の写真は、昨日伺った「札幌ばらの会」会長の高木さんのお庭のバラ。
全てHTですから当然まだ葉は緑濃く、これから開花する蕾も多くあります。
それにしても病害が少しも見られない! 春からこの時期までどれほど緊張感を持って管理していたことか、敬服いたします。
当たり前ですが、寒さで落葉するのと病害で落葉するのとは別です。
この時期、下葉が落ちて枝先だけ葉が残り、その先に弱々しい花や蕾がついている株をよく見かけます。そんな姿を見るのはこの時期余計寒々と感じてしまいます。
四季咲き性のバラは秋花も大きな魅力です。その管理にはやはり相応の管理が必要で、何よりも気合いが不可欠。気力、体力勝負のところがありますね。
自信のない方は品種の見直しから必要でしょう。
by geesgreen
| 2008-10-07 04:53
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