一等地の公共空間 |
先日来、フェンスで囲んで円山公園に隣接する市長公宅の解体工事が行われていましたが、つい2、3日前にフェンスが取り払われ、更地が見えるようになりました。
結構広いですね。
北一条通に面しているのでほぼ毎日通るし、ほぼ毎回この仲通りを曲がってショートカットして中心部へ向かうので、自分にとっては馴染みのある場所です。
市長が廃止を表明してから、壊されるのが早かったですね。
解体後は隣接する円山公園と一体化した公園になるとのこと。
どんな公園になるんでしょうね。
この辺りは市内の住宅地ではいちばん地価が高い場所です。
確か並びにあるアメリカ領事館の隣のお宅が毎年そうだったような。
ということは全道でも最も地価の高い住宅地と言えます。
そこに公園ができる訳です。
いろんな意見はあるでしょうが、公共空間の増大は自分的には歓迎します。
なにせ隣は他大都市でも類がない原生林のある円山公園、無節操な土地利用をされてはかなわない。
問題はどんな空間にするかです。
別に欧米賛歌するわけでもないし、「石の文化」と「木の文化」(コンクリートの文化かな)の違いから日本では自ずと無常の場面が多くなるのもしゃあないとも思うんだけど、あまりに日本の都市空間の貧しさ、貧困性を感じてしまうのです。
いいなーって場面があまりにもなさすぎる。
おそらく今後、行政は市民と各分野の専門家なんかと恊働でプランニングをすることになるんだろうけど、情報の開示は歓迎するものの、市民のエゴや利害、狭い常識の枠から外れられない専門性なんかが渾然一体となった、最大公約数的な場面だけは見たくない。
その意味では、行政側の責任は大きい。
もちろん、その善し悪しは世論に委ねるのは当然としても、専門家集団として理念と誇りを持ったプランを作り上げてほしい。
堅い話になっちゃいましたね。
でも一等地なんだからしょうがない。
担当者にはプレッシャーかかりますね。
自分も今、他の市で同じ立場のことやっています。
いっぱい考える、そして楽しい場面を想像する、それしかないな。
by geesgreen
| 2010-08-12 04:44
<< 頑張れ!ロザリアン | 日の出 >> |