スプリングエフェメラル第一号 |
昨日実家に行った際、一部分雪が融け地面が顔を出している所で見つけたキバナセツブンソウ。
まだ蕾ですが今日か明日には開花しそう。
ついにスタートですね。
この後も最高気温が5℃以上の日が続くみたいなので、この後続々咲いてくるんでしょうね、もろもろが。
隣の家のコブシの蕾もかなり膨らみ、白さが目立ってきました。
うーん、くわばらくわばら…
このキバナセツブンソウ、正確にはキバナセツブンソウ(Eranthis cilicica)ではなく、キバナセツブンソウとオオバナキバナセツブンソウ(E. hyemalis)との交配種のエランティス チュベルゲニー(E. × tubergenii)。
種名はオランダの種苗会社の名前からで、ヨウシュセツブンソウの名前でも呼ばれていますが、キバナセツブンソウもオオバナキバナセツブンソウも地中海など南ヨーロッパ原産なので、どちらも‘洋種’ですが。
日本に自生する白花のセツブンソウ(E. pinnatifida)だけが‘和もの’です。
このセツブンソウ(エランティス)属はキンポウゲ科です。
ですよね?
って言うのは、最近植物の分類が大きく変化しています。
従来の新エングラー体系やクロンキスト体系による形態的分類法から、APG植物分類体系というDNA解析による分類に変わってきたのです。
例えば、それぞれカエデ科、トチノキ科だったカエデ、トチノキはムクロジ科に、サクラソウ科だったシクラメンはヤブコウジ科に、ユキノシタ科だったウツギ、アジサイ、バイカウツギなどはアジサイ科に、などなど。
今までも科や属を統合したり分離したりはいっぱいあったものの、今回の改正は精度の次元が違います。
解釈ではなくDNA解析ですから。
水戸黄門の印籠みたいなもんです。
これからはいちいち新しい分類表で確認する必要があります。
既存の植物図鑑、辞典は当然旧分類な訳ですからしばらく混乱すると思います。
しょうがないですね。
これも進歩なんでしょうから。
で、新分類でもセツブンソウはキンポウゲ科でした。
ほっ。
by geesgreen
| 2010-03-31 05:39
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