ホザキナナカマド称賛 |
近くのファミレスの駐車場で満開のホザキナナカマド(Sorbaria sorbifolia var. stellipila)です。
昔から祖父の家の庭で咲いていたことから、自分としては夏のこの時期の風物詩的な花木です。
(なんか「北海道のバラ〜」の本の前書きと同じような話ですが。)
自宅にも20数年前に自宅を建てた時に祖父の家からのひこばえを植えたものが旺盛に育っています。
チンシバイ(珍至梅)とも呼ばれることもありますが、これは本来は中国原産のニワナナカマド(S. kirilowii)のことで、ホザキナナカマドのように雄しべが花弁より長くならず、花弁の中に収まっています。
ホザキナナカマドの方がバタ臭い。
ホザキナナカマドはシベリア、ウラル地方の他、中国北東部、日本では北海道と本州北部に分布します。
Z2ですから耐寒性は最強ですね。
酷寒の地ミネソタでもAsh Leaf Spiraeaと呼ばれ結構使われていました。
強健で日当り良ければどんどんひこばえで増えます。
大きくなってもせいぜい2mほどですし、剪定も不要、病害虫の心配も皆無。
北国でこそもっと利用されてよい花木と思います。
自生種ですから必然性があるもの。
道路の分離帯とか庭の中とか様々な場面で利用できるでしょう。
暑い時の涼し気な白花も魅力ですが、葉の茂りも良い。
暑苦しくなく茂る中低木は少なく、ライラックと絡めるのなんかは北国らしくてよいと思います。
でもひこばえをうまく処理しないとライラックが負けるかな。
by geesgreen
| 2009-07-07 04:42
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