イコロの森


工藤敏博の植物日記ジャンピングローズ
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イヌイト
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昨日久し振りに道立近代美術館に行って、「イヌイト・アート&動物たち」を見てきました。
エスキモーの昔の呼称の方が馴染みがあるとは思いますが、エスキモーは差別用語とされ、現在はイヌイトまたはイヌイットが使われています。
ただ厳密にはエスキモーは北方民族の総称で、イヌイトはカナダ東部のバフィン島やグリーンランド方面に住む集団(東部集団)についての呼称であり、エスキモーの呼称は蔑称かどうかの議論、北方民族の総称としてのエスキモーを単純にイヌイトと置き換えることの誤りなどが指摘されています。
いずれにしてもアイヌと同じ極寒の地の少数民族、狩猟民族であることから、イヌイトには非常に興味があります。

展覧会場にはイヌイトが制作した動物をテーマにした石彫と版画が展示され、どれも素朴で、写真のパンフの表紙にある「踊るセイウチ」のようにイヌイトのおおらかさ、ユーモアを感じます。
でも、これらはイヌイトの彫刻に惚れ込んだカナダ人の芸術家が1950年代に普及させ、展示作品も1980〜90年代にかけて作られたもので、アイヌ同様イヌイトの現代社会への同化の歪み、運命の悲しみをどうしても想像してしまいます。

展示室前のホールでは1910年代頃に撮影された、イヌイトのある家族の生活を追ったサイレント映像が見られました。
近代化以前の映像で、これがすごくおもしろい。
想像を絶する極寒の中でのその表情がとても生き生きしていて、笑顔が素晴らしい。
前にも書きましたが、アイヌも同様で、きっと近代化以前の表情はその後のものとは全く異なるものでしょう。

近代化の象徴である自家用乗用車でさえ、フォードがT型というはじめての大衆車を発表したのは1908年、アメリカでさえまだわずか100年、自動車後発国の日本では長く見ても50年ほどです。
たった一人の70kgの肉体を運ぶのに1.5〜2トン以上の車で、100馬力のエネルギーを消費している。馬100匹分での力で、電力で言えば75kw、50世帯分のエネルギーを使いながら、たった一人の人間が移動するものが自動車。
僕らはこんなばかげたことをしている、過渡期かもしれないけど明らかに人間はそれを選択してきた。
長い地球の歴史の中でのほんの最近のそんな時代に僕らは生きている訳です。
ふーっ。

イヌイトはとても楽観主義者だったそうです。
過酷な自然の中ではそうでなければ生き抜けなかったでしょう。
僕らはイヌイトよりもさらに危険で複雑で厄介な状況の中で生きて行かなければならない、イヌイトよりもさらに楽観的にならなければ生きて行けない。
塞翁が馬(さいおうがうま)、そう思って今日も頑張るしかないなー
by geesgreen | 2009-01-23 06:25
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