イコロの森


工藤敏博の植物日記ジャンピングローズ
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ラベルは命
一昨日、昨日と久し振りに自宅にこもりデスクワークでした。
先送りしていた原稿やら諸々の書類やら。

原稿といえば、少し前になりますが、いつも花新聞に書いている「北海道の庭、その可能性」の次号ではラベルのことを、「ラベルは命」のタイトルで書きました。
ラベルはほんとに大切です。
とくにバラは(特徴的なものは別にして)、生育状態や栽培環境で大きな違いが出るような微妙な差異の品種も多くあります。

自分は今はほとんどユポラベルを使っています。
しっかり(気合いを入れて)HBかBの鉛筆で書けば2、3年は保ちます。
もっと保たせようとすればやはり銅製かアルミのタグでしょうね。
これが日本にはいいのがない。
ラベルは命_f0160407_565584.jpg

写真、上のはイギリス製、左の箱入りはアメリカで買ってきたものです。
日本でも輸入ものが入手できますが、やたら高い。
とても大量には使えません。
左の箱入りは大分前ですが$4.23の値段が付いていました。
50枚入って、しかもぶら下げる針金付きで300円ちょっと。
これなら使えますね。
輸入しようかなー

中央の鉛筆はドイツ製のFABER-CASTELL社のPITT GRAPHITE PURE 2900の6B。
全部が芯の鉛筆です。
これでアルミのタグに書けば30年以上も消えないことが報告されています。
うーん、誰が調べたんでしょうね?
でも、そこまで植物を保たせることが当たり前との前提なんでしょうね。
そこが我が日本とは違うな。
# by geesgreen | 2012-02-25 05:09
ナメクジにやられたー
昨日はカナダからの常緑花木類の検疫に立ち会いました。
この秋工事予定のいわみざわ公園の色彩館(温室)用のものです。
国内で集められないものを、先行輸入しました。

どれも素晴らしい株で、根もきれい。
常緑ものですから裸根での輸送は危険、カナダの業者はできるだけ小さなものを送りたいと言っていましたが、そこを何とかできるだけ大株をとのやり取りを何回かしました。
ナメクジにやられたー_f0160407_5362597.jpg

Ceanothus impressus 'Victoria'とRhus typhinaの大株。
どちらも背丈ほどあります。
ケアノツスはカリフォルニア ライラックとも呼ばれ、カリフォルニア原産の種が多い。
カリフォルニアものは当然多湿に弱く、日本の高温多湿には耐えられませんが温室ではイケます。
以前、百合が原公園の温室でも数種類植えていましたが、青花が株全体を覆い満開時は見事でした。
(その後の移植で消滅してしまいましたが…)
今後他の品種も入れてみたいですが、この品種がいちばん安定感があり現地(カナダ、もちろんバンクーバー辺りの暖地だけですが)では多く使われています。
ナメクジにやられたー_f0160407_537723.jpg

この他、EscalloniaやOsmanthus、Skimmia、Sarcococcaなどなど。
自分的にはViburnum davidiiとChoisya 'Aztec Pearl'が期待かな。

根がきれいで、バラのように危険視されないので余裕で検査を見守っていましたが…
シャクナゲも数品種入れましたが、その一株にナメクジが!
(検査官よく見つけたなーってほどの黒い小さいヤツ)
一匹発見されれば、その箱全てを処分するか燻蒸処理しなければならないとのこと。
当然燻蒸を選択、一箱だけ臭化メチルのガス室に送られることに。
切花ではよくあり、処理後も売りものとして使えることも多いので、ましてや苗木ですから生育に影響ないとは思いますがー(願ってます)
ですが、このためにガス室一棟を使い、専門の取扱者を頼むので費用が83,000円とのこと。
どひゃーです。
ナメクジ一匹、83,000円。
高い買いものです。
# by geesgreen | 2012-02-21 05:37
業務連絡
業務連絡_f0160407_6221835.jpg

いやー寒い日が続きますね。
木曜からイコロに泊まり込んでいるので体感していませんが、札幌も緩んでいないようですね。
イコロの今朝はまたまた-23℃、昨日は-22℃、-20℃以下が続いています。
今日もピーカンぽいので、また冷えるんでしょうね。

札幌では例年雪まつり頃から周期的に暖気になり、まさに三寒四温となるのですが、今年は全くの冷凍庫状態が続いています。
こんなのは記憶にない。
(曖昧な記憶で語ると怒られる、かな?)
業務連絡_f0160407_6232420.jpg

今、目いっぱいでバラをポッティングしてますが、早朝は水に浸けてるバラの冷水で指先の感覚がなくなります。
温室ですが水桶の中の水が凍ります。
(温室?ではないですよね)
まあバラやら宿根草なんかの越冬もののヤードですからまだこの寒さの中でもどうやらやりきれますが、苗ものの実生やら高温性の植物ならとても合いませんね。
よっぽど高くついちゃいますから。

今日もバラのポッティングです。
今回の約1,300株は今日で片を付けます。
今日千歳着、明日検疫ものあり、そして週末にはベルギーもの。
何か目が回ります。

そんなことで、このところあちこちからの依頼ものは先送りしています。
ごめんなさい。
でも、何よりもこのことが最優先しますので、悪しからず。
言い訳と、業務連絡でした。
# by geesgreen | 2012-02-19 06:24
がんしゅ
がんしゅ_f0160407_4442587.jpg

昨日、千歳SIACTの植物検疫所の検査室で一人検査をする工藤。
何で工藤が?
一昨日の検査で、サンプルを取ったうちの2品種で根頭がんしゅ病株が発見されたので、対象の2品種の全ての株を自ら検査するように言われたのです。

この2品種は喜茂別の某所に植えるためのもので、各380株、今回入れた中でいちばん数が多い。
センチュウではないとの判定は幸いでした。
センチュウなら全部アウトですから。
輸入者自らが検査するというのも変な話ですが、作為的ではなく公平にチェックしましたよ、老眼鏡をかけて。
がんしゅ_f0160407_4445528.jpg

これは明らかにがんしゅですね。
数株あり不合格としましたが、その後植防の検査官により数株追加されました。
カルスか?ネコブセンチュウ(ネマトーダ)か?がんしゅか?この判断は難しい。
瘤が大きくなればわかりますが、初期段階では目視では中々区別がつきにくい。
この辺は30年以上毎年バラの根を見ているので結構自信があるのですが、まあしょうがない。
今後のことを考えるとやぶ蛇になります。
しっかり検査すれば、きっと何らかのセンチュウも発見されるでしょうから。

でもなー、もぐっているからわからないですが、国産のものならもっともっと付いているんですけどねー
(取ってしまうこともありありですから)

今日通関します。
いろいろありましたが、まあ良しとします。
# by geesgreen | 2012-02-16 04:45
胃が痛い
昨日、今季第二弾のバラ、千歳で植防検査。
54品種のうち12品種がサンプル検査に、結果は今日出ます。
1品種200〜300株のものの数品種が全部引っかかりました。
うーん、心配。

今週末には花木類が、そして来週後半には初めてのベルギーものが、そして月末には宿根草が来ます。
今月がひとつの山場です。

今年は植物だけでなく、全般に輸入の物量が少ないとのこと。
円高以上に震災の影響が大きいようです。
千歳では、植物のほとんどは工藤絡みだと運送会社の人は言ってました。
みんなリスクは避けるわなー
でも選択肢が少ない国内物だけで植物使うなんて、つまらない。
取るリスクが大きければ大きいほど、克服したときの達成感は大きい。
でもなー

うーん、しばらく胃が痛い日々が続きます。
# by geesgreen | 2012-02-14 05:07