イコロの森


工藤敏博の植物日記ジャンピングローズ
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ラベル表記
3月も今日を入れてあと3日、いよいよ4月、シーズン突入です。
4月からはこれまでとは異なりかなりスケジュールが混んできます。
それまでに諸々をと思っていたのですが、やはりやり残しが多く、もう3日しかないので開き直るしかありません。

今日はラベルのデータ作成に集中します。
バラのラベルです。
今年は昨年よりも品種数が少ないと思い、ちょっと油断していました。
結局全部で430品種になり、結構なボリュームになります。
バラ自体の品種の数を考えれば決して多いとは思いませんが、品種数を多く取り扱う他店での主力になっているイングリッシュ ローズやフレンチ系が一品種もないことを考えれば多いかもしれません。
なぜイングリッシュ ローズやフレンチ系を置かないかは、否定している訳ではないのですが、長くなるので別の機会に書きます。

末端の小売店での植物名の表記については、以前からあまりに不正確だと指摘されてきたし、自分もそう思ってきました。
前に花新聞で北大植物園の林さんが実例を挙げて連載していましたが、あれは楽しかった。
滑稽なものもたくさんありましたね。
一般の方は名前なんかどうでもよいとの考えの方もいるとは思いますが、それを提供する側としては最低限正確な名前を伝えるということは基本的なことです。
それは端折れない。滑稽と笑ってはいられません。
名前のわからないものはいくら花が素晴らしくても売れません、売っちゃいけない。
生産者が付けてきたラベルはそのまま使えるのは皆無と言っていいほどです。
せっかくお金かけて作っているのにもったいない話です。

植物の表記は、世界共通である学名での表記は欠かせません。
それがベースになります。
そのラテン語での学名の横文字があり、それをカタカナ表記します。
これは約束事があるのでそれに従うことになります。そうやっかいなことではありません。
いくつか読み方があるなどという人もいますが、そうではなく原則に則れば一つの表記しかありません。
それを自分勝手に読んだり、英語訛りにしてしまうので、多くの不可解なカタカナが並ぶことになるのです。
ちなみに、ラテン語の発音は英語圏の人間より日本人の方がはるかに有利で、イギリス人やアメリカ人にはラテン語の発音が難しい。スペイン語やポルトガル語の場合と同じです。
彼らと話していると、「何訛っているのよ、英語訛りじゃん」と思う場合が多々あり、唯一優越感に浸れます。

ただ、Lavandulaを正確にラウァンドゥラと言うか、ラベンダーとするかです。
自分としてはラウァンドゥラといきたいのですが、「何よそれ、ラベンダーでしょ」となります。
とくにハーブの世界では多いかもしれません。
ラベンダーは英名ですから、「英名ではラベンダーと言います」と書くのがいちばんでしょうが、ちょっとくどいかもしれません。
やはりLavandulaはラベンダーになるんでしょね。それに文句を言う人もいないでしょう。
これはラベンダーという英名が一般に市民権を得ているからだと思います。
ただ、この市民権を得ている、得ていないの線引きの判断が結構難しい場合があります。それでまた悩みます。
無理矢理通して、それが市民権を得るのに繋がる場合も想定できます。そうなった例は山とあります。それも危険です。
やはりいちばん楽なのは、悩まなくてもよいのは、混乱しないのは、やはり学名通りに表記することです。
もっとも、和名があるものは和名を表記します。和名のカタカナ表記です。
勝手に「姫〜」やら「黄花〜」、「赤花〜」はいけません。
ただこれも、時代錯誤も甚だしい和名も多く、今の時代は学名の方がすんなり通るもの多々あります。

今やっているバラの場合は、原種もわずかにありますがほとんどが園芸品種です。
ラテン語のカタカナ表記には悩まないのですが、園芸品種名をカタカナに変換するのにまた悩みます。
園芸品種名は作出者の母国語の発音で表記すべきです。
英語圏のものはまだよいのですが、オールドローズなどはほとんどがフランス語ですから、これがまた厄介なのです。
もともと鼻に抜けるフランス語は好きくないこともありますが。
でも、それを調べるとその品種名の意味がわかりおもしろい。
どんな意味なのか、人名も多いのでどんな人の名前なのかも本当は記載できればよいのでしょうが、3月もあと3日しかないのでそれは諦めます。
そういうことは冬の間にやっておかなければいけないのでしょうね。
by geesgreen | 2009-03-29 05:59
旧吉田茂邸全焼
先日、神奈川県大磯町の旧吉田茂邸が全焼しました。
テレビのニュースで流れていたのを見ましたが、火事の場面はさておき、ちらっと庭の場面も写りました。
すばらしい刈り込みものがたくさん植えられているようでした。
正統的な日本庭園風でした。
さすがだなーとの感じです。
庭木を引き合いに本州は刈り込みの文化、北海道は自然形の文化とも言えるかもしれません。
あんな刈り込みとても積雪には耐えられないし、北海道には似合わない。
おっと、また誤解されるような言い回しでした、刈り込みもの全てを否定している訳ではありません。使い方によるし、北海道仕様の耐雪性のある刈り込みもある訳ですから。

ところで、そのニュースの画像で紅紫色の満開の花木が一瞬写りました。
枝が直立していて、枝にびっしりと直接花がついているように見えたのでハナズオウ(Cercis chinensis マメ科)かなー
もしそうだとしたらやはり例年より早いんでしょうか。

吉田茂といえば、初代の日本盆栽協会会長。
愛蔵のバオバブみたいな常識を超えたケヤキの盆栽が有名ですが、盆栽は火事の影響なかったんでしょうか。

ニュースネタ、やり始めると際限がないので止めます。
次々園芸ネタに関連付けるのも滑稽ですよね。
でも何を見てもついついそういう見方をしてしまう、悲しい性です。

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で、今の旬の花、シクラメンです。
シクラメン ペルシクム(Cyclamen persicum)、一般に出回るシクラメンの原種です。
香りがなくなってしまった園芸品種と異なり、非常によい香りを放ちます。
花つきもよく、野趣のある花もよい、個体変異も多く園芸品種にはない魅力があります。
作り込むと和名ブタノマンジュウの通り球根が肥大します。

原種シクラメンは今結構注目されていて、あのヘレボルスで有名な英国のアシュウッドナーセリーで研修してきた東京の横山園芸の若き二代目横山直樹さんが、見てはいませんがNHK「趣味の園芸」に出演して彼のコレクションを説明したとか。
アシュウッドナーセリーとの絡みでヘレボルスやネリネもやっていますが、ヘレボルスはよいとして何で東京で原種シクラメンかなー
北海道でしょ。こちらの方がよほど容易に、早く作れるのに。
耐寒性のあるヘデリフォリウム(C. hederifolium)やコウム(C. coum)は山草やでよく扱われますが、ペルシクムの方がより長く楽しめます。
施設のある鉢花やが作った方がよいかもしれません。
園芸品種より時間はかかるものの、ある意味放っておいてもよいので低温室の片隅でもいけます。
葉組みをしてただただ作りものとして仕立て、その完成度だけで評価される今のシクラメン。
品種の優劣、品質の評価、消費者サイドとは全く別な世界です。
違う発想できないかなー

あっ、またシクラメン生産者を敵に回してしまったでしょうか。
昨日は野球とサッカーファンを敵に回してしまいました。
まあいいや。
by geesgreen | 2009-03-26 05:02
WBC
昨日は世の中WBCで盛り上がったったんでしょうね。
今朝のブログなんかもこのネタが多いとは思いますが、あえて時流に乗ってその話題。
野球やサッカーでの妙なナショナリズムの高揚云々については語りたいですけど語りません。
ここ北海道という一地域と野球やサッカーについてです。

水を注すようですが、自分は北海道には野球とサッカーのプロチームは要らないと思っています。

ファイターズやコンサドーレのファンの皆さんにはごめんなさいですが、個々のチームのことではないので悪しからず。
半年雪の中の北海道は圧倒的に不利です。
じゃあ駒大苫小牧はどうなのよ、と言われれば、それはよく頑張りましたね、エラい、エラい、です。
自分が言っているのはプロのチームということです。
長いスパンで考えると、どう考えてもプロの成績は資金次第です。
潤沢に資金があれば良い選手が集まり、良い環境で練習ができ、良い結果も残せます。
地元も喜び万々歳ですが、どうも必然性が感じられない、危うさを感じます。
金がなくなれば弱くなる、弱くなれば金が集まらない、ヨーロッパのサッカチーム(ブンデスリーガーのバイエルンミュンヘンなど)の浮沈によく見られます。
日本の場合は、民間だけでなく北海道では道や札幌市が金を出しています。余計ヤバいです。
金以外の人的、機構的な支出も大きいと思う。

で、雪国北海道は、ウィンタースポーツに特化すべきと思います。

ジャンプ、スキー、スケート、アイスホッケー、クロカン、スノボー、リュージュ、ボブスレー、カーリングなどなど、いっぱいあります。
オリンピックもやったことだし、ある程度施設はあるし、ノウハウはありますよね。
野球やサッカーに金を出すのなら、そっちに回せば世界のメッカになれるはずです。
大会の誘致活動なんかバンバンやって、何せこれだけの雪質があって、雪祭りはあるし、生キャラメルもあるし、ホテルもあるし、タウンライフ(言い方オジさんぽいなー)も充実しているんだから、絶対負けない、メッカになれます。
各施設には必ずその競技を体験できる、誰でも楽しめるコースを設置するなんていうのはどうでしょう。
中国人、韓国人には受けると思うなー
ボブスレーなんかははいちばんかもしれない。
ウィンタースポーツの盛んな、北欧、オランダ、ドイツ、オーストリアあたりは完全に押えられますね。
人工的には少ないかな、マイナーかな。
でも、世界中どこでもやってる種目と競合するよりも、よっぽど確実に実入りはあると思います。
何よりも、無理なくできるし、他でできないですから。

じゃあ夏はどうするんだよ?と言われたら、夏はガーデンアイランド北海道でしょ!(GIHではないです、一般的な意味です)
これも必然性からですから文句無しです。
夏はこれだけの自然が満喫できて、豊かな緑や花で満たされる、冬はウィンタースポーツ、当たり前と思うのですが、どうでしょう?
by geesgreen | 2009-03-25 04:15
私は女性にしか期待しない?
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最近気に入って聞いているアシャ(Asa, Asha)です。
1982年生まれ28歳のナイジェリア人の女性シンガー。
パリ生まれで2歳の時にナイジェリアに戻り、現在もナイジェリアで活動しているようです。
英語とナイジェリアのヨルバ語で歌っていますが、シンプルなんだけど心にしみ込みます。
ウマい人です。
声が似てる気がするローリン ヒルも、フージーズで始めて聞いた時は衝撃的だったし、ソロになってからもウマいなーと思っていましたが、それ以上かもしれない。
最近R&Bやレゲエものはあまり聞いていなかったのですが、この人はおすすめです。

それにしても、次から次に才能にあふれるシンガーが出現しますが、それもほとんどが女性ですね。
歌の世界だけでなく他の分野もそんな傾向があると感じています。
こと園芸に関しても然りです。
周りを見ても実際に動き始めて着実に進んでいるのは女性です。
男はウジウジ停滞気味だなー
我がGee'sのスタッフの3名も女性です。
別に女性のみとのことではなかったのですが、自然とそうなっています。
昨夜も徹夜でデスクワークとのこと、本当に熱心にやってくれています。
ごくろうさん、ありがとう!

何で女性が目立ち、元気なんでしょうか。
「女性の性染色体XXの配列は、それ自体が安定した自然な配合であるが、男性のXYという配列は不安定な存在である」とのことです。
このことから、男は、仕事とか家族、あるいは会社や国家のような「大義」を拠り所にしたがるのに対して、完結した性染色体を持つという女性は、あくまでも現実的に、自由に好きなことを楽しむことを知っているのではないでしょうか。
旧態の「大義」が崩壊している今のこの時代、男は生きにくくなっているのかもしれません。
ある意味で「大義」は身の周りにいっぱいある訳で、男はそれを感じることができない。

岩波新書に『私は女性にしか期待しない』という医師が書いた本があります。
読んでいないので内容はわかりませんが、男にも頑張ってほしいものです。
by geesgreen | 2009-03-23 05:47
八手
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近所のヤツデです。
この冬も大丈夫だったかなと思い、昨日見てきました。
しぶとく越冬してました。
別なお宅なのですが、このそばにももう一カ所同じような状態で複数年越冬している株があります。
最初見た時は驚きました。
道南は別にしてやはりヤツデは本州だけのものと思っていましたから。

ヤツデ(Fatsia japonica)のHardinessはZone8(−12℃〜-7℃)とされています。
同じ日本特産のヤポニカもののアオキ(Aucuba japonica)やイチジク(Ficus carica)も近所で越冬していますが、これらはZone7(−18℃〜−12℃)ですからある程度納得できます。
草ものでZone8のものの越冬はいくつかありましたが、木本での越冬はヤツデくらいかもしれません。
百合が原で毎年何度も冬囲いを工夫しても枯れてしまった、バラのティー系の基になったロサ ギガンティア(R. gigantea)が枝を枯らさないで越冬するようなものです。

この近所の2株は、どちらも写真にあるような家と家との間の狭い場所に植えられています。
この条件ですね。
高い壁面は植物を寒さから守ります。
でも日当りは悪い。日陰もののヤツデならよいかもしれませんが。

このヤツデ、夏は結構葉が茂り、それなりの姿になります。
ヤツデといえば、言葉が悪いですが「便所の木」のイメージがあります。
本州での扱いは確かにそんな感じがします。
ヤツデの葉を細かく刻んでばらまいておくとウジがわかないと聞いたことがありますが、そんな理由もあるかもしれません。
でもイギリスなどではアオキと並んでヤツデも非常に人気のある植物です。
斑入り葉のものなんかはレアもの扱いです。
ちょっとトロピカルな雰囲気がするんでしょうね。
あのウィリアム モリスのデザインのモチーフにもなっていたような記憶があります。

昔貸鉢をやっていた時にヤツデはよく使いました。
下葉のないすらっとしたスタンダードぽい仕立ては、モダンで何よりも室内の日陰に耐えるので重宝したものです。
でもあまり受けはよくなかったなー
やっぱり「便所の木」のイメージがあったのかもしれません。
ちょっとかわいそうな感じがしますね。
by geesgreen | 2009-03-21 05:07
絹毛の輝き
コブシの花芽がふくらみ、何だかサクラも少しふくらんできたように見えます。
ってことはそろそろネコヤナギの芽吹きが見られると思い、昨日の合間に「ネコヤナギ」スポットの発寒川上流へひとっ走り。
発寒川、正確には琴似発寒川ですが、八軒から琴似、山の手、西野に向かう途中にもチラホラとネコヤナギが見られます。f0160407_5193911.jpg
そしてもっと上流、五天山公園の横を流れる左股川の川岸には15mほどに育ったヤナギの大株が数株。
これは見事です!
下手な写真でわかりにくいですが、絹毛の花芽がびっちり付いています。
株元すぐを流れる渓流にそそり立つやさしい自然形の樹形、黒白の世界の中でこそ銀白色の輝きが目を引きます。
ネコヤナギ(Salix gracilistyla)はこんな大木にはならずせいぜい3mほど。
川そばを選ぶように育っているので、やや乾燥地に育つバッコヤナギ(S. bakko)やエゾバッコヤナギ(S. bakko var. angustifolia)ではないでしょうから、エゾヤナギ(S. rorida)でしょうか?
まだ雪深く近くには行けないので、今度もっと詳しく見てみようと思います。

いちばん先に春の訪れを感じるのは、ネコヤナギなどの花芽の芽吹きかもしれません。
生暖かくないのもよい。
定番のサクラの開花時期は、北海道では他の春の花木と開花が一緒になり、いつもお腹いっぱいの状態。
近年ではその後のライラックなどの開花とも重なるほどで春というより初夏の感じさえ受けてしまいます。
仕事がら、ゆっくり花見どころじゃないという理由もあるかもしれませんがね。
今年も早い、もうすぐその季節です。
by geesgreen | 2009-03-18 05:20
雪の耳飾り
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急速に日が長くなり、めっきり雪山も低くなってきて、日当りのよい南側では土も見えるようになってきました。
昨日の夕方犬の散歩で近所を歩いていて見つけたスノードロップ。
すぐ近くにフキノトウも見られました。
ついに来たか!との感じです。
ワクワクするのと同時にあせります。

スノードロップはヒガンバナ科のガランツス(Galanthus)属の英名。
花の形から「雪の雫」の意味だと言われる場合が多いのですが、確かスノードロップの「ドロップ」とは耳飾りのことで「雪の耳飾り」を意味するとのことだったと記憶していますが、どうだったでしょう。
スノードロップにはアダムとイブ絡みとかいろんな伝説があるのでいろんな解釈があるのでしょうね。
でも、ひねりのない「雪の雫」より「雪の耳飾り」の方がいい感じだと思います。

なお、本来のスノードロップというか英語でcommon snowdropと呼ばれているのは、南東ヨーロッパ原産のガランツス ニウァリス(G. nivalis 和名マツユキソウ)のことですが、日本で一般に見られるものはガランツス エルウィジー(G. elwesii 英名giant snowdrop 和名オオマツユキソウ)の方です。
エルウィジーは葉の片方が他の葉を包むように出て、ニウァリスはクロッカスのように他の葉は巻くようには出ません。
クロッカスといえばクロッカスの葉も大分葉が伸びていたなー(またあせる)

長い冬の間雪の下でじっと身を潜め、わずかな春の気配を適確に感じて葉を伸ばし花を咲かせる、この狂いのない植物の営みにはいつもながらいろんな思いを感じてしまいます。
ぎりぎりの今日に確定申告を持込み(まだ終わってませんが)、もうすぐ始まる春のシーズンの準備もままならない、あれやこれややり残している。
間際のあせりとバタバタが習慣になっているような気がします。
一歩一歩着実な植物にはかないません。
by geesgreen | 2009-03-16 05:32
花博とGIH
最近札幌での花博についてその是非がいろいろ報道、議論されています。
私も園芸に関わる立場上、周りからどう思うかと尋ねられます。
業界の方はいろいろな思わく、立場があるので、どうも曖昧な立場でいるようです。
何のしがらみもない自分は当初からはっきりしています。
結論は反対です。
というか、花博自体が別ものと思っています。

今まで同様の国際園芸博覧会は、日本では大阪と兵庫(淡路)、静岡(浜名湖)の三カ所でが開催されてきました。
大阪では札幌市で出展した花壇のメンテ、淡路はブースに出展、どれも見てきましたが、なるほどコテコテの花博でした。
国際園芸家協会(AIPH)絡みになるのでそうならざるを得ませんし、過去の三カ所はその時代、状況(震災など)でそれなりに意味のあったものだと思います。

仮に札幌で花博を行う場合、自前でAIPHの条件に見合う質を実現できるのでしょうか。
そんなに人材いますか?そんなにネタありますか?
過去と同様、それなりの経験、コネクションのある本州のイベント業者に委ねなければ実現できないでしょう。
建設業関係は別にしてほとんど本州の業者が主体になるでしょう。
昔百合が原でやった都市緑化フェアとは違います。
まあ、他からバンバン植物持ってきて、その下請けで少しでも仕事が来ればよいか。

昨年GIH(ガーデンアイランド北海道)が立ち上がりましたが、このコンセプトは従来型の花博ではなく北海道全体を「花と緑の島北海道」としてアピールしようとしたものでした。
そのコンセプトに多くの方が賛同して、道内の全てと言っていいほどの花の施設や公園が登録しました。
私も時代に合った手法と思っています。
この北海道版の花博とも言えるGIHと、今議論されている従来型の花博との位置づけはどう考えるのでしょう?
GIHは単年度だけだったのでしょうか?
従来型の花博ではなく新しい北海道型の花博を行うなら、GIHではどうしてダメなのでしょう?
改善するべきことがあれば皆で議論すればよいのではないでしょうか?
千歳空港に全道の施設を丁寧に説明するとか、首都圏の旅行代理店にアピールするとかなどなど、いろいろ考えられると思います。

それでも一点集中の従来型の花博が必要な理由は何なんでしょう?
「環境を重視した〜」云々の定番のテーマを掲げ、一点集中の大規模会場を設ける花博は従来型とどう違うのでしょう?
どうもイベント儲けの思惑が透けて見えてしまうのです。
かんぐりかもしれませんが、どうも「北国のガーデニング知識検定」にもその匂いを感じてしまうのです。
これ以上は言いませんけどね。
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唐突ですが、上の写真は昨年行った東川町の「北の住まい設計社」のショップとレストランの間の小川を渡る通路の場面です。
つるバラはブラッシュ ランブラー(Blush Rambler)で、とってもよい感じでした。
周りの庭はまだまだ植えたばかりの感じでしたが、この場面だけは年期が違いました。
おそらくこのバラだけは大分前に植えたか、どこかから移植したものでしょうか。
時間をかけて風景に溶け込んだ場面、これが今のいちばん求められているものではないでしょうか?
今年は「風のガーデン」もオープンします。
たくさんの人が訪れるでしょう。
しっかりとしたコンセプトがあり、時間をかけて作られたものに共鳴します。
北海道の財産といえる自然や農村の風景、それと個々の魅力的な場面、それらが総合的に魅力ある景観を作り出す、北海道だからそれが可能だと思うのです。
それが引いてはいちばん無理なく、北海道全体への経済効果に繋がるのではないでしょうか。

期間限定とはいえ会場の候補になっているモエレ沼公園にはテーマ別の庭園を設けるそうですが、天国のイサム ノグチは作品であるモエレにそれを許すでしょうか?

今朝は一気に長々と書いてしまいました。
お付き合いありがとうございました。
あくまで勝手な私見ですので悪しからず。
by geesgreen | 2009-03-14 06:24
サルウィンツバキ
昨日久し振りに百合が原公園の温室を覗いてきました。
昨年暮れから何回か行くたびに咲いているかなーと見ていたサルウィンツバキ、やっと見れました!
やはりいーです。
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サルウィンツバキ(Camellia saluenensis)は、中国南西部の雲南省、四川省などに分布する原種です。
名前の由来となったのはチベット高原に源を発するサルウィン川で、「中国のグランドキャニオン」とも称されるこの大河は怒江とも呼ばれ、上流域は世界遺産にも登録されています。
他のツバキとの雑種群はウィリアムシー系と呼ばれ、様々な育種の材料に使われています。
ワビスケツバキの基と推測されているミステリアスなツバキ‘太郎冠者’(ウラクツバキ Camellia uraku)も、このサルウィンツバキの交雑種ではないかとも考えられています。
透明感のある花色、清楚な花型、花付きのよさ、小型の葉、まとまりのよい樹形、自分の最も好きなツバキの原種のひとつで、数ある園芸品種よりも優れているとさえ思っています。
まだまだ蕾も多く付いていることからしばらくは見ることができるでしょう。

他にも百合が原の温室ではアザレアも満開で、例年通り一年でいちばんたくさんの花が見られる時期かもしれません。
その中でシンビジウムも満開でした。f0160407_5434215.jpg
数鉢だけですが、どれも大作りで見応えあります。
花茎の誘引も自然でよいです。本来の姿、仕立てです。
真面目な管理が見て取れます。
やはりこんなのが見たい。
拍手喝采です、ありがとう!

でも、総じて開花が遅くないかなー
予算節減、燃料費節減で室温下げていたんだろうなー、と思わず裏方の苦労を考えてしまいました。
頑張ってください。
by geesgreen | 2009-03-12 05:26
ウキウキしない春
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昨日は大荒れでしたが、ここ数日はやはり春はそこまでの感じの数日間でした。
もちろん日の長さもそうですが、とくに光の感じが春ですね。
ただ、前にも書いたように今年は1月、それも正月にこの光を感じましたが、こんな年はないです。

いずれにしても、こんな時期になるとちょっとウキウキしてきてます。
先日、まだまだ人も来ないのに、ショップの自分たちだけでも盛り上げようと、久し振りに花卉市場に寄ってきました。
店の中に春を感じる花を置こうと思ったわけです。
できれば白と淡いピンクの二色ぐらいで、たっぷりと置いてウキウキ感を出そうと。

ですが、残念ながらこれといったものはない。
定番のポリアン、ジュリアンなどのプリムラ、アザレア、リーガーなど、どれも色が強いものばかり。
春の色がない(イナカクサイ、品がない)。

市場関係者はこのブログ見ていないと仮定して書きますが(見ててもいいかー)、
危機感なさ過ぎませんか?
どう見ても大量ものの本州の余り花が主体です。
さらに、生産者、とくに鉢花、苗の生産者もこのブログ見ていないと仮定して書きますが(見ててもいいかー)、
今でもかちっとしたものばかり作って、それが好まれると思っているのでしょうか?
市場、生産者とも、売れない、売れないと嘆き、今の時代や経済の所為にしてますが、あまりにも消費ニーズと隔離している、本当の今の時代を見誤っていませんか?
売れないの当たり前じゃん、と思います。

プリムラだって、マラコっぽい茎が伸びる原種だってあるし、日本が世界に誇るサクラソウ(Primula sieboldii)からのニホンサクラソウの古典品種からのヒントだっていっぱいある。
アザレアだって、春っぽい花色の品種は昔は山ほどあったんだから、春色の単色でそろえるとかすればよいし、矮化剤ばっちりの作りものばかりより自然ぽい仕立ての方がよっぽど魅力ある。
春だけでも春らしい単色もので勝負してほしい。
春らしいエニシダ(正確にはヒメエニシダ Cytius × spachianus)もあったものの、これも旧態依然の矮化仕立てで手を出す気にはなりません。
定番のものを全て否定しているわけではないんだけど、あまりに選択肢がなさ過ぎます。
確かに本州との季節のズレなど流通上の理由はあるとは思いますが、逆に狙い目的な仕掛けはできると思うんですが。

家で苔と石の卵を見ていても春のウキウキ感は得られません。
by geesgreen | 2009-03-07 04:52