イコロの森


工藤敏博の植物日記ジャンピングローズ
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スティーブ ジョブズからの書簡
ちょっといろいろあり、周りの状況とその中の今の自分自身のことを改めて考えている今日この頃です。
あまりに風の流れるままにきたツケが回ってきているような気がしているのです。
意味深ですが、別に夫婦仲が悪くなってるとか、借金で首が回らなくなってるとか、体のどこかに不気味なしこりが出てきたということではなく(どれもすごい例えですが)、
長靴の中に小さな砂が入って、歩けるんだけど気になって、一回靴を脱いでパンパンと払ってさっぱりしたいというような感じというかー、これもわからないような例えですね。
まあいいです、個人的な問題です。

全く関係ないのですが、もう大分前になりますが正月明けにAppleからの自動配信のメールで「アップル CEO スティーブ ジョブズからの書簡」というのがありました。
http://www.apple.com/jp/news/2009/jan/06sjletter.html

スティーブ ジョブズはAppleの創設者で、盛り沢山の逸話がある人ですが、昨年急に痩せ始め、それがAppleの株価にも影響したことはニュースにも伝えられていました。
その健康上の懸念を払拭するために、年明けに上記の声明を出した訳です。
いろんな思わくもあったと思いますが、この声明は非常に明解、シンプル。
おそらく日本での場合は、漢字を多用しての釈明、弁解で終始した内容になるでしょう。
この明解さに感動しました。
この発表によってナスダック銘柄のAppleの株価が一時4.2%も上昇したとのことです。

どうにも世の中弁解、こじつけが多過ぎる。
それさえも分からなくなって自分にも弁解している、最悪です。
じゃあおまえは?と言われれば、黙り込むしかない。
それが長靴の中の砂なのかもしれません。

何か訳の分からない話しになってきたので、この春販売のバラからおすすめのご紹介。
唐突ですね。
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ステンレス スチール(Stainless Steel)。
アメリカ、Carruth、1991年作出のHTです。
10年ほど前にこの花色に衝撃を受け、実家に無理矢理植えました。
ステンレス スチールとは合金鋼で、鉄に少なくとも10.5%以上のクロムを含んでいるものとのこと。
「錆びない鋼鉄」といえるもので、時計などに使われる合金です。
まさに名前通りの花色です。
Silvery grey lavenderと表現される花色は、まさにミステリアスでぞくぞくものです。
香りも強く、ステムも長くコンテストに出せば目を引くでしょう。
ただ、この花色を出すには結構植え場所を選ばなければならないと思います。
日が強いとラベンダー色が強く出過ぎて本来の微妙な花色が引き出せないかも、気温が高過ぎるのも同様で、少し遮光下の方がよいでしょうか。
本州ではこの花色は出ませんね。うん。
木は強くよく伸びるのですが、少しうどんこが付きやすい。この辺の花色には共通します。
ちょっと別扱いでしっかり育てた方がよいかもしれません。
でも、その価値はあると思います。

なんか、そろそろ‘そとの匂い’が待ち遠しいですね。
by geesgreen | 2009-02-28 05:53
耐える葦
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ネタ探しでもないのですが、家の中の植物を何かと思い、自宅でいちばん長く育っている植物をパチリ。
俗に糸葦と呼ばれるリプサリス バッキフェラ(Rhipsalis baccifera)です。
小さな苗だったのが80㎝ほどに伸びてます。

サボテンはその育つ環境から、砂漠で育つトゲトゲの玉サボテンや柱サボテンと、熱帯のジャングルで育つ月下美人やクジャクサボテン、シャコバサボテンなどの森林性サボテンに大別できます。
リプサリスも森林性サボテンですが、当然熱帯ものですからやたらに種・亜種が多く、昔百合が原で森林性サボテンの展示会をするために結構集めたことがあります。
今考えてみると非常にマイナーな展示会ですが、今でこそ見てみたいとも思います。
どんな植物でもその存在の意味、仕組みは興味深く、その上での作り込んだ株は説得力があります。
それを知る、見る機会があまりに少ない。
右から左の安直なもの、気合いの入っていないものを見ても感動はないです。
これ以上は言いませんけどね。

それにしてもこの糸葦、よく耐えてます。
一年中同じ場所、それも冬は階段下にあるストーブのすぐ上という非常に過酷な環境です。
森林性サボテンは同じ着生の洋ランなどと同様に、本来高い空中湿度を好みます。
ケツからあぶられているのに元気です。
by geesgreen | 2009-02-24 07:31
Grade #1 Roses
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昨日やっとアメリカからのバラの苗木の植込みが終わりました。
半数以上は左の自根苗(Own-Root)で、残りは右の接木苗(Budded)です。
どちらも8寸のポットでも根をおさめるのに苦労するほど根が大きく、植込みにも時間がかかります。
このいかにもごぼう根然たる根をいやがる人もいますが、太い根は張りがあり細根も発生してきているので、活着後の勢いは国産のものとは比べ物になりません。
とくに自根苗のシュートの発生はすさまじい。

アメリカだけだと思いますが、バラの苗木には等級付けがされています。
種苗業者協会で制定しているのですが、Grade #1、#1½、#2の3等級に分けられています。
たとえばHTのGrade #1は2年生で、3本以上の太い茎を持ち、そのうちの2本は45㎝以上であり、枝の分岐点は節から8㎝以内でなければならない、となっています。
今回輸入したものは全てGrade #1です。
茎は輸出用に長さを短くしなければならないので切られてはいますが、値段は多少高いものの、やはり見事な苗です。
アメリカではこのGrade #1の裸根(Bareroot)を購入した人が、植込みの前に水に漬けるのに、バケツでは根が入らないのでバスタブに漬けるとの話を聞いたことがあります。まさにそんな感じの苗です。

昨日は植込み後、これまで植え替えしたものと新たに植え込んだもの全部に石灰硫黄合剤を散布しました。
得意の濃厚液散布、10倍(内緒で8倍ですが)です。

後は順調に芽出しを進めるだけです。
楽しみですが、これからもいろいろありそうなので気は抜けません。
なにせ山あり谷ありですからね。
by geesgreen | 2009-02-21 06:08
バラの植え替え中・補足
先日バラの植え替えをしていると書きました。
その後「外で雪の下にしているものを掘り出して植え替えした方がよいのでしょうね」とか、「今が鉢植えの植え替え時期なんですね」とかのお話をいただきました。
それで補足。
この時期に自分が植え替えしたのは温室に置いてある株です。
温室内は無加温でもこの時期、日中の日差しで結構室温が上がり芽が動いてきます。
それでやったのです。
屋外の雪の下にあるものは、まだまだやる必要はありません。
雪が少なくなり、あるいは雪が消えてからで構いません。
早くて3月下旬か、4月に入ってからでも構いません。
でも、バラの根は休眠中でも生きています。芽が動いてきた時には根は早々と活動していますので、あまり遅くならない方がダメージが少ないでしょう。

それと根洗い。
根洗い派は少数と思います。
別に根を洗わなければいけないということではありません。
バラの根は根が詰まってくると鉢底にとぐろを巻きます。台木にもよります。
俗にループ根というやつです。
そのループした根をそのままにしておくと、ますます根はその部分、根鉢の下部に集中します。
鉢底の環境は通気性が悪く、結局はその部分が根腐れを起こしてしまいます。よく見られる現象です。
そのため、ループした根をほぐし、適当な所で切り詰めて根圏の上部に新たな根を発生させたいのです。
このループした根を切ることは、地上部の芽の伸び、ひいては樹形にも影響してくると思っています。
引きちぎるのではなく確実にループした根をほぐし、しかも1000株を行うのには根洗いが効率的なのです。
さらに根洗いすることにより、思い出したくもないネコブセンチュウのゴール(こぶ)や根頭がんしゅ病のがんしゅ、鉢植えでは多いコガネムシの幼虫も発見することができます。
結構見つけました。

根洗いした場合は、植込みにも注意が必要です。
濡れた根がお互いにくっつくので、そのまま植えるのはいやです。
各根を離し、広げるには、株を数回振って水を切るようにします。
そうすると根が広がり、いー感じで植えることができます。

数株であるなら、じっくりと根をほぐすことも可能ですから、根洗いすることもないと思います。
でも、しっかり根洗いすることにより、何かリセットできたような気がします。
気分はよいし、何よりも安心できます。
この気分的なものの方が大きいのかもしれませんね。
by geesgreen | 2009-02-17 06:34
凹んでます
へこんでます。
ドイツからのバラの輸入苗にセンチュウが見つかり大量処分になりました。
ネグサレセンチュウとイシュクサンチュウ、ラセンセンチュウの3種類。
うーっ、こんなに多くのアウトは始めてです。

原因を想像するに
・生産圃場は冷涼地であり、これらのセンチュウは寒冷地に多い。
・多品種を扱うこの生産者は輸出を前提にしていないため、土壌消毒等は行われていない。また、強健なオールドローズが多いのでその必要もない。
・オールドローズが多いのであまり腐植質を必要としない土壌で栽培され、それはセンチュウにとって格好な環境である。
・検査体制が強化された。(昨年は同じ生産者から入れたが全く問題はなかったのに…BSEの問題とかいろいろあったからか、昨年も妙に厳格でアメリカからのが引っかかった)
など、など、など、うーっ。

センチュウは、研究が進むにつれて種類数はどんどん増加し、その最大限の見積もりは何と1億種というのもあるそう。
現在、地球上の生物で最も種数が多いのが80万種ともいわれる昆虫ですが、それをはるかに抜き去り、地球上の生物種の大半はセンチュウが占めていることになります。
土壌中に莫大な個体数がおり、地球上のバイオマスの15%を占めているともいわれています。
そんなにうじゃうじゃいるんじゃ、うーっ。

輸入に有利な円高、円高で多少浮かれていたのは事実で、人生山あり谷あり、こういうしっぺ返しは絶対つきものです。自戒、自戒。

でも、アメリカからのは全部OK。
少しは救われます。
あと数日で成田から送られてきます。
落ち込んでもいられないので、前向きにその中の有望品種をご紹介!
(無理矢理前向きにもっていきます!)
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バーガンディ アイスバーグ(Burgundy Iceberg™)。それも自根苗です。
あのアイスバーグの枝変わりのブリリアント ピンク アイスバーグのさらに枝変わり。
アイスバーグの孫みたいなもんですね。
Burgundyとはブルゴーニュ、ブルゴーニュとは赤ワイン、まさにそんな花色。
まだ実際の花は見ていないのですが、2007年発表で、昨年から京阪などから少し接木苗が販売されていましたが、この花色は暖地では赤っぽくなり、北海道でこそBurgundyの花色が楽しめそう。
大好きなカーディナル ヒューム(Cardinal Hume)然り。
なお、ブリリアント ピンク アイスバーグ(Brilliant Pink Iceberg)の自根苗も同時に入荷予定。
こちらもピンクの絞りがグラデーションで入り、絶妙な花色です。
アイスバーグを加えてこの3品種を一緒に植えると、どれも葉色がやさしく、やわらかい樹形、連続開花性も強いので、きっとよい場面になるなーと思います。

どれも自根苗、センチュウうじゃうじゃのリスクをクリアーした地堀株、早く顔を見たいもんです。
by geesgreen | 2009-02-15 05:33
バラの植え替え中
ブログ、ちょっと間があいてしまいました。
風邪でも引いたのではないかとか、CガーデンのUさん(隠すことないですよね、コーテージの梅木さんです)からは「毎日ブログ書いてよ」とのメールいただきましたが、ちょっと腰が痛いですが元気です、でもブログは最初に宣言したように自分の都合だけで進めさせていただきます。
ありがとうございます、でもごめんなさい、です。

温室内でのバラの植え替えが始まったこともありますが、ブログ書くのは朝だけと決めてますので日中の作業はおいておいて、朝の作業がキツい!
原稿も頭の冴えた(最近全然冴えませんが)朝が勝負なので、他の計画書やら資料やら現在複数抱えているのでキツい!

加えて輸入のバラ、今回はドイツとアメリカの二箇所からなのですが、現在ドイツからのは千歳で植防検査中、アメリカからのは成田で足止め状態です。
今のところドイツのは4品種にセンチュウが見つかりアウト、アメリカからのは先方の検疫証明書の数量が実数と違い証明書の取り直しを依頼中。
ドイツのも数量違っていて書類取り直しました。
こんなやり取りも朝やりますから、キツい!

昨年も同じドイツの業者、アメリカは今回とは別の業者から取りましたが、どちらも書類と実際の数が違って書類を取り直しました。
くれぐれも数だけは間違えないでくれと伝えているのに、どうして間違えるんでしょう?
アメリカは少しはわかるのですが、ドイツ人はこの辺はしっかりしてると思うのですが。
でも、どちらも基本的には輸出はしない所で、そこを無理に送ってもらっていますので強くは言えないこちらの弱みがあります。
「だからイヤだと言ったでしょ」と言われるのがおちです。
さらに150品種を一品種3株とか5株とかの滅茶苦茶細切れな注文なので、向こうもやっかいではあると思います。これも無理強いしてますから。
でも、数くらいは間違えないでほしいよなー
胃が痛くなります。

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さて、バラの植え替えは楽しい。
数日前から昨年からの在庫の植え替えをやってます。
根がよいので楽しい。根を見ているのが楽しい。根フェチですね。
赤玉ベースの贅沢な土なので当たり前といえば当たり前ですね。
上の写真の左が自根苗、右が接木苗です。
品種を選んで撮ったのではなく、どちらも平均的なものです。
とくに自根の根張りがよいのは一目瞭然です。
今年は赤玉の替わりに道内の2種類の土をベースにしました。
それに物理性改善のためにレキとパーライト、腐植に動物性堆肥が2種類、植物性3種類、プラスくん炭とヨウリン、全部で11種類の混合土です。
市販の用土よりかなり重めにしてます。
持ち運びのための軽量化なんかは全く無視してます。

植え替えは全部根洗いしてます。
水でじゃぶじゃぶ洗って土を全部落とします。
春に地植えするのならここまでしなくてもよいし、むしろ根を回したままの方がよいのですが、ポットのままで今年一年引っ張ることを考えれば、やはりここでしっかり植え替えておかなければ老化してしまいます。
根洗いして、こんな用土で植え替えしているのは趣味家以外いないなーと思います。
でも、やるだけやってみたい。
ここで適当に流してしまえばやる意味ないですから。

全部で1000株ほど植え替えます。
輸入株も1000株ほど植込みます。
うへーっとなりますが、作業は楽しいし、何よりももりもりと葉が茂るのを想像するとたまりません。
by geesgreen | 2009-02-09 05:35
右脳の庭
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土日に一泊で函館に行ってきました。
私的な打合せだったのですが、家内の目的は道立函館美術館で催されている「三箇三郎展」、私の仕事がなくてもきっと一人で行ったでしょう。
ご存知の方もいると思いますが「さんか さぶろう」さんは函館生まれ、函館在住の82歳の現役の画家です。
北海道の自然をモチーフにした独特の構成と色彩による抽象的心象画とでもいえる作風です。
写真の画集の表紙にある昭和新山を描いた「新山の朝」を始め、とくに鮮やかな色彩の作品には非常に惹きつけられました。
絵を見ながら風の音や水の音を感じることができる、あまりない体験でした。

人間には論理的思考のもとになる左脳と、本能的能力から発達した右脳があります。
目で見たものは視覚神経で左脳に伝達され、耳から入る音は聴覚神経で右脳に伝達されます。
通常絵を見たり、花を見たりした時には、どこを描いた絵なのか、何の花だろうかと左脳が働くことになりますが、絵を見て音を感じ、右脳で感じることはそうないことです。
きっと描き手の心が表現されているんでしょう。
それが心象画なのかと思います。

僕らは庭を見て、まずどういう意図の庭なのかを考え、それを評価して、使われている植物の名前を頭に浮かべ、品種名まで考えてしまう。
こんな仕事をしているととくにそうなります。
そんなことを抜きに、直感で感じる、感動する庭を見てみたい。
日本庭園とも違う、左脳が基になっている欧米の庭とも別ものです。
自然から受けるものと同じような感動を、限られたスペースで別の次元で表現すること、「風情」を感じる日本人は本来得意だと思うんですが。
言葉でなく音で表現する音楽のように、色彩・形態・線などにより自分の心を表現した庭、そんな庭かな。
「右脳の庭」、絵を見ながらそんな言葉を思い浮かべてしまいました。
by geesgreen | 2009-02-03 05:47