イコロの森


工藤敏博の植物日記ジャンピングローズ
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バラ堆肥
昨日、培養土に混ぜる籾殻堆肥を購入するために百合が原公園に久しぶりに行ってきました。
籾殻は牛糞などと混ぜて堆肥化したものはよく見られますが、籾殻単体のものは非常に少なく、一部一般流通品もあるのですが見た感じがどうも生っぽい。
生のものは窒素飢餓やガス障害の恐れがあり使う気にはなりません。
その点、百合が原のものは完全に堆肥化されていて、物理性、化学性も均質で安心して使えます。とくに排水性の改善などの物理的効果が大きく、根張りも非常によくなり、まさに「ふかふか堆肥」です。
昨年からこの完熟籾殻堆肥は百合が原公園のガーデンショップで販売されていますので、機会があれば使ってみてはいかがでしょう。

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これとは別に百合が原ではバラ堆肥も作っています。
バラのための堆肥ではなく、バラの枝や葉、花などを堆積して堆肥化したものです。
上の写真は今年のもので、まだ葉や花やヒップも確認できる若い状態のもの、そして下のものは3年もの、ほとんどバラとは判別できないほど堆肥化が進んでいます。
混ぜものは一切なく、100%バラだけからの堆肥です。触ってみると枝の木質と葉や花の繊維質がほどよく混ざり合い、いー感じです。

昔、バラ会の会長だった大森さんのお宅によくお邪魔しましたが、「バラが必要とする養分が含まれているのでバラにはバラの堆肥がいちばんよい」とお話しされていました。実際にお庭のバラから作った堆肥を使われていましたが、4、5年寝かせたもので、この百合が原のバラ堆肥と同じような感じでした。
確かに肥料吸収が盛んな時期に切られる枝や葉、花などですから養分も十分含まれている材料といえるでしょうし、木部と繊維質の混合されているのも好適です。
ただ、やはり病気の問題の不安がありますが、数年間の長い熟成期間があれば問題なく使えると思います。

百合が原のバラ堆肥は、細かく粉砕したものを堆積し、何回か切り返すだけのものです。
今後ゴミの有料化が実施されるようになれば、バラの剪定枝や花がらなどを今までのように安易にゴミに出すということも難しくなるでしょう。
手軽に作れる方法で行うのが堆肥作りを長く続けるポイントと思います。

昨日久しぶりにシングルモルトのLAPHROAIGの15年ものを飲みました。美味かった!
いつもは10年ものなのですが、やはり熟成期間の長い15年ものはひと味違います。

すぐに使うということではなく気長に行うことで良質なものが得られるのは、堆肥もスコッチも同じですね。
by geesgreen | 2008-11-30 06:30
元気イオン
毎年この時期になると、何だかんだと仕事につまります。
もう今年も一ヶ月ほどしかない訳で、焦りに焦ります。
あれもこれもあり、こなせるんだろうかと思います。
でも焦りは禁物、淡々とこなすしかありません。

そんな時には、いつも黙々と植物をいじったり、体を動かす作業をして気分転換を図ります。
随分植物に助けられてきたと思います。
気分的だけではなく、実際に植物からパワーをもらっていた場合も多くあります。
とくに乾燥地に適応して進化したCAM植物(Crassulacean Acid Metabolism ベンケイソウ型酸代謝 夜間に気孔を開いて二酸化炭素を吸収し、昼間に気孔を閉じたままで光合成を行なう植物)絡みの作業は効果的でした。サボテンやアロエなどの多肉植物です。
アロエなんかは植替えをしているうちにパワーが伝わってくるのがわかります。
また、とくにデスクワークに追われる中で、パソコンと一日中にらめっこしている状態では、ちょっと前に話題になったサンセヴィエリアなどのマイナスイオンを出す植物も効果的でしょう。
そんな中ではアガヴェも効果絶大です。

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上の写真はGee'sで販売しているアガウェ クンディナマルケンシス ‘バリエガタ’(Agave cundinamarcensis ‘Variegata’)です。
斑がきれいに入る大型種で、「ベネズエラアガベ」の名で流通しています。
この株は実生からのもので、非常にきれいに育っています。
アガウェといえばテキーラの材料になることで有名ですが、メキシコを中心に300種ほどがあり、小型種から大型種までそれぞれが個性的です。
冬は全く水をやらなくても育つほどで、多少氷点下を下回ってもよいくらいの耐寒性もあり、強健性は抜群です。
パワーを放出する源はそんな強健性にもあると思います。
夏は鉢植えで庭の中に置いてアクセントに使えます。イギリスではよくそんな使われ方がされてます。
Gee'sではこの他にも数種類のアガウェを販売しています。
札幌ではGee'sだけでしか見られないものもあります。

家の中に閉じこもりがちな冬の季節、部屋の中に一鉢置いておけば、イライラ解消、精神的リラックス効果が期待できます。
とくに、プラスイオン(疲労イオン)バンバン出しているパソコンのそばに置いておけば、目の疲れも軽減してくれます。
その他、腰痛の軽減、抜け毛防止、花粉症の症状の緩和、お肌すべすべ、・・・
みのもんた工藤でした。
by geesgreen | 2008-11-28 07:37
ブラジルの花火
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全く季節感のないネタです。
ポルフィロコマ ポーリアナ(Porphyrocoma pohliana)、キツネノマゴ科のブラジル原産の熱帯植物。
昨日仲卸の温室をのぞいた時に目に入りました。日本で初めて見ました。
昔イギリスのグラスゴー植物園の温室に行った時に下草としていっぱい使っていて、年中開花してるとの表示があり、地味だけどいいなーと思ったものです。この温室は木性シダのコレクションで有名なので、余計雰囲気が合ったのかもしれません。

その時もBrazilian Fireworks(ブラジルの花火)の名前が学名より大きく表示されていたと記憶しています。
同じキツネノマゴ科のベロペロネ(Beloperone コエビソウ)やパキスタキス(Pachystachys)、アカンツス(Acanthus)などと共通するベロ出し花(?)の特徴からの英名でしょうが、まあ順当でしょうか。
他にもPurple Shrimp(紫のエビ)の英名もありますが、それはそうなんだがそこまでいくと何だか頭が痛くなってきます。

温室内の下草としては熱帯の雰囲気の葉や花は使えるとは思いますが、家庭の場面ではどうなんでしょう?
日陰に耐え、温度もさほど要らないので栽培上は手のかからない植物なのですが、熱帯の下草共通の暗さ、地味さがあり、曇天日が多い冬の室内を余計に暗い雰囲気にするかもしれません。
そんな場面の演出には効果的ですけどね。
久しぶりの対面ですが、イギリスの暗い、いや落ち着いた雰囲気を思い出しました。
by geesgreen | 2008-11-24 05:44
ムシロがけ
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近所の北海道神宮近くのお宅です。
袋小路にあるのであまり目立たない所にあるお宅なのですが、ここのムシロがけは毎年すごい!
公園などは別にしておそらく札幌でいちばんムシロを使用するお宅と思います。
下の写真は数日前のまだムシロをかけてない状態で、全てが上の写真のようにムシロがかけられます。ものはほとんどが円錐形の刈り込みのオンコです。
おそらく500枚以上は使われると思います。それも毎年新しいムシロです。
丸太で支柱を立て、その上に下からムシロを順番にかけていき、すっぽり覆います。
移植したばかりか、風当たりが強い場所なら理解できますが、何年も元気に育ち、風当たりも少ない場所ですから、本来は必要ないと思いますが、毎年この状態になります。
どこでもお金の問題で簡素化の傾向がありますが、ここは全く別世界、おそらく発注者側からの冬の景観としての要望で毎年行われているのでしょうが、ここまでやれば何も言えないなー
限度額が無制限のブラックカードの所有者かもしれません。
北海道A造園さん、良いお客さんですね。

昨日の札幌は14cmの積雪で、この冬始めての本格的な積雪になりました。
あちこちで子供たちが雪遊びする光景を見かけました。
こんなに外で遊ぶ子供を見るのは久しぶりのような気がします。どの子も高揚感のある生き生きとした表情をしていました。
日頃どこで遊んでいるのか、すっかり外で遊ぶ子供が少なくなったので、何か安心します。

雪は全てを覆い、今までの風景を一新し、全てをリセットしてくれるような気がします。
そんな意味では雪の季節も悪くはないなーと思います。

でも、冬越しの準備はいろいろ残っているので、まだ根雪になられては困ります。
今日からまた日中の温度がやや高めになり、来週は10℃近くまで上がり天気も良いようです。
来週中には冬じまいを終わらせないと、ですね。
by geesgreen | 2008-11-21 07:20
イチゴノキ
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今Gee'sで満開のアルブツス ウネド(Arbutus unedo)です。
ツツジ科の常緑高木で、果実が赤く熟して表面がイボイボになるので英名でStrawberry Treeの名があり、日本ではイチゴノキの名で流通しています。
同じツツジ科のドウダンツツジにそっくりな花です。
南ヨーロッパなど地中海沿岸西部が主な原産地ですが、アイルランドの南西部にも自生していて、氷河期の遺存種だと考えられています。

本来は開花期の今頃に前年の実が色付くので、花と実が同時に楽しめるはずですが、この株は今年の春に仕入れたものなので実は見られません。
もっともこれだけ花が付けば花だけでも十分に鑑賞価値があります。
自家結実性なので一株でも結実しますが、筆などで受粉すると実付きが良くなるかもしれません。来年が楽しみです。

百合が原公園の大温室にも地植えしていましたが、今はどうなっているのでしょう?
とにかく生育旺盛で3m以上にも伸び、数年に1回は伸びた枝をかなり切り詰めたり間引いたりしていました。
それでも毎年花付きよく、果実もよく成りました。真っ赤な実は冬の室内では非常に目を引きます。
でもイチゴというよりヤマモモの実に似ている果実は、生で食べてもあまり美味しいとは思わなかった。ジャムや果実酒に利用できるそうで、そういう利用の方がよいのかもしれません。

耐寒性はZ7とのことなので、道南では屋外での栽培も可能かもしれません。
Gee'sでもまだ外に置いています。
値下がりしてきたもののまだ灯油高、益々景気低迷の感がある昨今ですし、環境問題への意識も高まり以前のように暖房ばんばん効かせるような状況ではありません。
そんな中では、熱帯性の観葉植物に変わって、低温性の常緑花木が室内植物として選ばれることも多くなると思います。
その意味では、耐陰性があり、一年中濃い緑が楽しめ、花も実も楽しめる、このイチゴノキのような植物は最適でしょう。
他にも色々利用できるものはあります。

Gee'sでは成りものは果実が熟してきたら、食べ頃になったら売れてしまうというジンクスがあるようで、ということは、来年の今頃までは残ることになるのでしょうか。
でも、他の植物と組み合わせて置くには、室内のどんな環境でも弱ることなく育つので重宝します。
来年の今頃までには実がたくさん付くようにしっかり育てたいと思います。
by geesgreen | 2008-11-18 06:19
バラの切花生産
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昨日、余市の内田バラ園さんに行ってきました。
園主の内田豊明さんは余市でバラの切花栽培を初めて36年になる、道内でのバラ切花生産の重鎮的な方です。
数棟のビニールハウスで、春から秋まで4回切り、年間16万本ほどの切花を出荷されています。
滋賀県で開発された「少量土壌培地耕」という栽培方法を導入されています。
写真にあるように、サケ一匹を入れる発泡スチロールの容器に15cmほどの株間で苗木を植込み、ドリップ(点滴)チューブで水と養分を与えます。
5年間もこのままの状態で植え替えもせず生育させているとのこと、驚きです。
その他、イングリッシュローズの導入、バラジャム生産など、新たな試みも精力的に行われており、非常に興味深いお話をうかがうことができました。

実は私も30年ほど前にバラの切花生産を目指したことがあります。
当時数件あった札幌近郊の生産農家を見学させてもらったり、毎日の切花の市場価格を記録したり、候補地探しなど、一時期本格的に準備しました。
農家後継者でもない自分が一から始めるには、収益性の高いバラ生産に可能性を感じていたのです。
結局は違う道を選択した訳で、現実的には資金的なことがもっとも大きな障害であったのですが、それよりも知れば知るほど庭で育つバラとのギャップを大きく感じて、気持ちが萎えてしまったと記憶しています。

内田さんも、今の市場の基準があまりに「長さ」と「出来の良さ」という2つの要素に縛られていることへの疑問をお話ししておられましたが、同感です。
もちろん一点の乱れもない造花のような花も必要ではあると思いますが、それだけである必要はないし、むしろ一般での利用はより自然なものの方が価値が大きいと思います。
また、現在主流になっているロックウールでの水耕栽培は、使用済ロックウールの処分や培養液かけ流しによる水質汚染などのダーティな問題も大きく存在しています。

フランスでは施設栽培ではない屋外で切ったバラが、多少病気が付いたりしていても花保ち、香りが良いため多少高くても人気があるとの話しを聞いたことがあります。
花卉市場を中心にした生産者、一般小売店を含めた切花の世界は、言い過ぎかもしれませんがあまりにもこの「価値感」の認識がズレている、時代を読んでいないと思います。
逆に言えば、その辺を抑えれば新たな付加価値も期待できると思うのですが。

そんなことを考えているうちに、また切花生産をやりたくなりました。
いろいろやってきて、原点にもどるのもよいかもしれません。
でも地味な花ばっかりで売れないだろうなーとは思いますが。
by geesgreen | 2008-11-16 06:37
森の恵みの冬囲い
昨日、今日と天気予報では10℃以上になるとのことで、冬囲いをやられた方も多いと思います。
私も昨日イコロの森のバラの冬囲いに行ってきました。
昨年は札幌と異なる小雪、低温の厳しい環境の地であることからいろいろ試しましたが、予想以上に手強く、品種によっては多くの枝枯れを起こす結果になりました。
その中でも一部匍匐性のポリアンサなどに行ったウッドチップで厚くカバーする方法でほとんどの枝が助かったことから、この冬は前に書いたMinnesota Tip Methodを主体にやろうと考えていました。

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まだ植えたばかりなので容易に行うことができましたが、数株やってみて、根を掘らなくても株をじわーっと横に倒すことができそうなので、結局ほとんどの株は根を切らないで地上部だけを倒して(曲げて)、その上にチップを厚くかけることにしました。
写真にあるように、一人が結束した株を折れないようにゆっくり倒し押え込み、その上にチップをかけます。
苫小牧、千歳は冬の晴天日が多いため、雪が融けてそれが凍ることが繰り返され土壌凍結が起こります。
Minnesota Tip Methodでは、保温性をより確保するため株を地面より下に埋めますが、株を下げることによって融雪水による凍害の危険性が心配でした。
この方法だとその危険も少なくなると思った訳です。

もちろん、太枝が多く木立性の株で倒伏が難しいものや、既に枝がかなり伸びて誘引しているつるバラは保温資材で囲う予定ですし、オールドローズなどで耐寒性の強いものは結束だけで倒しません。
ただ、昨日やってみてほとんどのものはこの方法でイケます。
背丈ほどのものもじわーっとやれば可能です。
まだ太枝が少ない若木の今年だからできることとは思っています。
でも、この段階が重要です。今年の枝が残ってくれれば春からの勢いがつきますし、残った枝の耐凍性は高まり翌年からの冬越しが容易になります。
品種にもよりますが、今後は立てたままでも越冬できるものも出てくるでしょう。
それを期待しています。

使用しているチップは、イコロの森の造成時に間伐、伐採した樹木を粉砕したものです。
豊富にあるので助かります。
春にはこのチップを床土全面に敷き均してマルチングとして利用します。
森からの恵みを実感しつつ、今日は残り半分をやります。
by geesgreen | 2008-11-13 05:06
ツバキ名人
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犬の散歩に引っ掛けて近所のあちこちのお宅の庭を見て歩きます。
もっとも、自宅を中心に歩いて行ける範囲はほぼ見ているので、最近は目的を持ってコースを設定します。

昨日はツバキを育てられているお宅に。
雪が散らついている中きっとまだツバキが見られると思って行きましたが、案の定まだ庭の定位置に並んでいました。
春から夏まではやや日陰になる所に置かれていますが、秋からはこの南側の軒下に移されます。
春から初夏までは半日陰で十分に肥培、その後盛夏には雨を当てないでやや水を控え気味にして花芽を充実させ、秋からは十分日に当て、ぎりぎりまで低温に当ててから入室。
毎年よく育てられています。
10数株ありますが、おそらく樹形からヤブツバキ系の品種と思います。
適切な植え替え、剪定がなされ、下枝も落とさず樹形がほどよくまとまり、葉の色艶もよく、たくさん蕾がついていいます。
引いた写真でわかりにくいのですが、鉢は7寸の駄温鉢で樹高は1mほどあります。
おそらくこの後ー3℃くらいまでの低温に当ててから、室内の暖房の効いていない玄関あたりに移し、順次開花させるのでしょう。

暖冬とはいえ、北海道では道南を除いてツバキは鉢植えで育てることになります。
近所では数株が数年間屋外の庭で育っていましたが、やはり全てが消えてしまいました。耐寒性がもっとも強いヤブツバキ系でも札幌では屋外で安定して越冬するのは無理なようです。
ただ、鉢植えだからこそ置き場所、室温を変えることによって開花期を自在にコントロールすることができます。
このお宅でも、これだけの株数があればきっと開花期をずらして冬中花を楽しんでいるかもしれませんし、色濃い緑は玄関など寒い場所での貴重な観葉植物になっていることでしょう。

このお宅、庭の樹木も落ち着いたよい選択で、ツバキの前の芝生中にはバラ花壇があります。バラの品種選定も確実で、きっちりと管理されています。
鉢植えはツバキの他山野草があり、こちらも欲張らない数量を確実に育てられています。
派手さはないものの、全体の調和が素晴らしい。
ツバキとバラ、かなりかけ離れた存在ですが、どちらもしっかり育てられ、適所で管理されているのを見れば、違和感はありません。むしろ庭の中の変化になっています。

いろいろな植物をやってこられて、その結果の場面だと思います。
一朝一夕にはできません。またまた、拍手、拍手!
by geesgreen | 2008-11-10 05:34
The Ainu People
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一昨日旭川での打合せのついでに旭川博物館に寄ってきました。
今月1日にアイヌ文化の紹介を中心にした展示にリニユーアルオープンしたばかりで、ぜひとも見たかったのです。
縄文時代から擦文時代、アイヌ文化までのいろいろを見ているうちに、数千年の時空に想いが漂い、あっという間に2時間ほどが過ぎてしまいました。
アイヌの文化、思想にはとても興味があります。様々な書籍や展示を通して新たな発見があるたびに、ますますアイヌの世界に惹き付けられます。

アイヌの目線でモノを見、感じるのが好きです。
帰りに旭川市内の忠別川を渡った時にも、1000年前の現場の空気を感じながら車を走らせました。
旭川の忠別川流域はサケ漁に特化した擦文時代のアイヌのメッカです。保存食としての利用するサケは、脂の抜けた今で言う「ほっちゃれ」の方が適するので川上に集落ができたのです。
同じ石狩川流域のメッカであった恵庭の漁川を通る時にも、同じ感じをもって走ります。

いろいろ知るにつれ、アイヌは、長い歴史の中でのほんの少し前までは、ある意味で非常に豊かな生活を送っていたのではないかと思うようになりました。
弥生時代に農耕に推移した和人より、はるかに豊かだったんじゃないかと。
豊かな自然の恵みを背景に、自然からの享受と雑穀などの農耕を組み合わせた多様な生活形態を自ら選んだのだと考えられます。
初期の本州での天候に左右される農耕生活より、よほど安定していたのではないでしょうか。
よく博物館でみられるアイヌの人たちの写真では、その表情は一様に暗いですが、それはアイヌにとっての暗い近代の歴史の戸惑いのものであって、それまでの表情はおそらく凛として穏やかなものだったと想像します。

思想的、政治的な意図は全くないのですが、北海道の学校教育の現場で、もっと北海道の自然のなりたちや、アイヌの文化や歴史を伝えるべきだと考えています。それらを通して北海道はもとより世界の歴史、気候、地理、地質、生物など多岐に渡ることが学べます。
自然と共生するエコロジカルな社会、アイヌ・エコシステムは、今の時代だからこそ理解されやすいでしょうし、北海道にいる現場の当事者だからこそリアル感を持っていろいろ学べるはずです。
そこから世界が広がるのが順番だと思うのです。
こじつけではなく、それらは北海道で園芸に携わるものにとっても貴重な情報であるし、北海道での独自性のある場面の創出には不可欠な要素とも思っています。

固い話、固い言い方になりました。
アイヌの話しをし始めると熱くなります。
本当にワクワクするのです。
by geesgreen | 2008-11-07 05:29
雪の中のゼラ
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昨日は札幌の初雪、もうすっかり冬の季節の感ですが、まだぎりぎりまで屋外の花ネタを続けます。
近所のゼラ好きのお宅の昨日の様子です。
一昨日の夜からの雪を新聞紙でしのいでいます。
よい判断だと思います。
この寒さは新聞紙で十分、じっくり寒さに当ててから、おそらく今日か明日は玄関中に入れるのかなーと思います。
写真では分かりにくいのですが、一株がビヤ樽サイズの大株です。それも、この他にも同じサイズ、同じような見事な出来映えの株が数株あります。全部が本当に見応えします。
春からこの時期までほぼ6ヶ月もの長期間、このような状態を維持しています。
品種はドイツのフィッシャー社(現在はスイスのシンジェンタ社の傘下に入っています)の品種ですが、品種の選択も良いです。
このフィッシャー社のゼラニウムは、世界でいちばん使われているものですが、日本では促成にはあまり適さないためあまり使われていません。
海外の窓辺から溢れるように咲いているゼラニウムはほぼフィッシャー社の品種です。
短期的に使われる本州で敬遠されるのは理解できますが、夏も休まず生育が続く北海道では非常に適するものです。
ここで宣伝。来年はGee'sで販売する予定です。他の流行のゼラは置きません。フィッシャーだけでいきます!

それにしても繰り返し、繰り返し、毎年よくやられてます。毎年出来が素晴らしい。
冬は低温下で維持して、春に植え替えるのでしょうが、結構早く屋外に出されています。
置き場所は家の北側。ぎりぎりの日照量と思いますが、夏の高温回避を考えれば適所でしょう。
肥料も的確に効いて、販売されている株などとは比較にならないほどの葉質です。例のギネスのアルゴフラッシュかなー
毎年見ていますが、数年間は同じ株を使い、株が古くなれば更新しています。この辺の判断、切り替えも的確です。
この他フクシアの大株も見事で、まさに「大株づくりの名人」です。
このお宅の影響で、ご近所にもゼラ大株派が増えています。これからすごく楽しみ。
こちょこちょこまいものを並べるより、よほど効果的です。
管理も一点集中でいけるので、ある意味手がかからないでしょう。
もっともこれだけの株になれば花がら、枯葉取りは大変でしょうが、いつ見ても花がら、枯葉は見たことがありません。
今年も頑張りましたね、拍手、拍手です。
by geesgreen | 2008-11-05 05:17