イコロの森


工藤敏博の植物日記ジャンピングローズ
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31
以前の記事
2016年 05月
2016年 04月
2016年 03月
2016年 02月
2016年 01月
2015年 12月
2015年 11月
2015年 10月
2015年 09月
2015年 08月
2015年 07月
2015年 06月
2015年 05月
2015年 04月
2015年 03月
2015年 02月
2015年 01月
2014年 12月
2014年 11月
2014年 10月
2014年 09月
2014年 08月
2014年 07月
2014年 06月
2014年 05月
2014年 04月
2014年 03月
2014年 02月
2014年 01月
2013年 12月
2013年 11月
2013年 10月
2013年 09月
2013年 08月
2013年 07月
2013年 06月
2013年 05月
2013年 04月
2013年 03月
2013年 02月
2013年 01月
2012年 12月
2012年 11月
2012年 10月
2012年 09月
2012年 08月
2012年 07月
2012年 06月
2012年 05月
2012年 04月
2012年 03月
2012年 02月
2012年 01月
2011年 12月
2011年 11月
2011年 10月
2011年 09月
2011年 08月
2011年 07月
2011年 06月
2011年 05月
2011年 04月
2011年 03月
2011年 02月
2011年 01月
2010年 12月
2010年 11月
2010年 10月
2010年 09月
2010年 08月
2010年 07月
2010年 06月
2010年 05月
2010年 04月
2010年 03月
2010年 02月
2010年 01月
2009年 12月
2009年 11月
2009年 10月
2009年 09月
2009年 08月
2009年 07月
2009年 06月
2009年 05月
2009年 04月
2009年 03月
2009年 02月
2009年 01月
2008年 12月
2008年 11月
2008年 10月
2008年 09月
検索
その他のジャンル
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
緋色のランブラー
緋色のランブラー_f0160407_5673.jpg

数日前から自宅で咲いて来たランブラー。
一昨年、札幌市内の古株(この時点では品種名不明)を挿して長尺に仕立てたものです。
誰が植えたかもわからない古い株ですが、満開過ぎの花は‘ブラッシュ ランブラー(Blush Rambler)’かなー、でも随分花色濃いなーと。
それが咲いてみると、かなり赤味が強く、やはり全然違う。
気になって、色々調べてみました。
緋色のランブラー_f0160407_58314.jpg

ありました。
ARSの図鑑に。
‘クリムゾン ランブラー(Crimson Rambler)’だったんですね。
まさしく「緋色のランブラー」です。
ノイバラ系のランブラーの交配親としては中心的なもので、Gee'sで売っているランブラーの中でも、その血筋を継いでいるものは10品種以上あります。
Turnerさんが名前を付けて売り出したので、‘Turner’s Crimson Rambler’と表記されています。
この‘クリムゾン ランブラー’、東京大学の機械工学教授のR. スミスが、長崎で見つけた苗木を1898年にイギリスへ送ったとのこと。
スコットランド人のようですが、さすがですね。

長崎、九州といえばツクシイバラ
‘クリムゾン ランブラー’は、ノイバラと何かのハイブリッド、おそらくコウシンバラとの自然交配種とされていますが、ツクシイバラとの関係はどうなんだろう?
‘クリムゾン ランブラー’から生まれた‘ブラッシュ ランブラー’、‘ハイアワサ(Hiawatha)’そして‘キュー ランブラー(Kew Rambler)’、‘ファルヘンブラウ(Veilchenblau)’そして‘ヴィオレット(Violette)’、この辺の流れの根っこにツクシイバラがどう関わっているのか?
かーっ、この辺はどうにも興味深い。

以前書いたツクシイバラの古典品種10品種は、大株に育てて先日岩見沢公園に納めました。
そして、熊本から送ってもらったツクシイバラのタネは、発芽してそろそろ移植、2年後には大株に育ちます。
どちらも楽しみ。

それにしても、この‘クリムゾン ランブラー’はどこから札幌に入って来たんだろう?
今は、ほぼどこでも扱っていない古典ものです(どう見ても‘エクセルサ(Excelsa)’と思えるものが、‘クリムゾン ランブラー’として流通していることもあるみたいですが)。
うどんこが付きやすいのも、その後の品種に入れ替わった理由の一つかも。
案の定この我が家にある‘クリムゾン ランブラー’も白っぽいですが、それで負けるようなヤワではないでしょうね。
来年は硫黄合剤でばっちり処理してから、どこかでデビューさせます。
こういう根っこに近い品種、好きだなー
by geesgreen | 2011-06-24 05:08
<< 澄んだ朝 Ku's Garden >>