Pink Cloud |
今開花中のマルバシモツケ ‘トー’(Spiraea betulifolia ‘Tor’)。
売っておきながらなんですが、初めて花を見ましたが高山性のエゾノマルバシモツケ(S. betulifolia var. aemiliana)とあまり変わりないとの印象です。
紅葉はどうでしょうか?
前回に続いてエゾものからみですが、基本種のマルバシモツケ(Spiraea betulifolia)も北海道がメッカ。
変異が多くて多くの変種や品種があり、エゾノマルバシモツケの他、アポイシモツケ(S. b. var. betulifolia f. grandifolia)、テシオシモツケ(S. b. var. betulifolia f. oblanceolata)、ケナシエゾノマルバシモツケ(S. b. var. aemiliana f. glabra)、マシケマルバシモツケ(S. b. var. yoshitakae)などがあります。
全部集めて見てみたい。
‘トー’はアメリカから輸入したものですが、案外これらの変種や品種と同じなんてこともあり得るかもしれません。
矮性なのはエゾノマルバシモツケを始め高山性のものは全部そうだし、花がとくに大きいとも思わないしー
うーん、紅葉もそんなに劇的ではないでしょうから。
今の前の花新聞、スピラエア特集でした。
その中で川原花木園作出のマルバシモツケのピンク花‘ピンク クラウド’が載っていました。
こっちの方がよっぽど園芸的です。
大雪山などではピンク花のマルバシモツケがあるみたいですが、よく選抜されたものだと思います。
自分の知る限りでは、海外のカタログでもピンク花はありません。
自生のものを園芸的な目で選抜する、こういうのが正しく園芸です。
それにしても‘Pink Cloud’、川原さん、変にひねらない正統的なネーミングしましたね。
いいネーミングと思います。
川原さんらしい、いや、らしくないかな。
by geesgreen
| 2010-06-04 04:39
<< イヌもの | エゾもの >> |