月形のサバ幹大イチイ |
いつも気になっていた、月形のハウスへ行く途中の国道沿いにあるイチイ。
昨日ハウスの潅水に行く途中、車から降りてまじまじと見てみました。
うーん、見事なイチイです。
3株ありますが、どれも自然のジンとシャリが見事。
とくに下の写真のシャリものは、幹周3m超えの堂々たるもの、樹齢500年ものでしょうか。
こんな株は地方の農家の庭などでも時々見られますが、国道縁にあるのは珍しい。
ジン(神)とは枝の一部が枯れ白骨化したもの、シャリ(舎利)とは幹の一部が枯れ白骨化したもの。
どちらも釈迦の骨を意味します。
自然界では落雷などの物理的要因で枯れますが、イチイは樹の性質として古木になれば出やすい。
盆栽ではとくにこのジン、シャリがあると味が出るので、彫刻刀などで削って人為的に作り出します。
シャリものは「サバ幹(サバカン)」とも呼ばれます。
イチイ(Taxus cuspidata)をわが町の木に指定しているところは、道内あちこちあります。
調べたら月形町もそうでした。
そう言えば、自然形のいい株も町内のあちこちで見られます。
でも、まじまじと見ている人はどのくらいいるんでしょうか。
紛れもない財産なのに。
イギリスやアイルランドでよく見られるのはヨーロッパイチイ(T. brevifolia)やその園芸品種ですが、セイヨウものより断然こっちの方がいい。
生育が遅い分、枝葉が詰まり、スクッと伸びないのがいい。
ヨーロッパイチイなんて盆栽では使えないもん。
でもどこもそうだけど、何だか荒れているものが多いなー
大きくなったから幹の途中でぶつ切りとか、段作りしなくてもいいのに変な刈り込みしちゃうとか。
昔、北広島の芝生生産者に頼まれて、敷地内にある樹高10mほどのイチイ7、8本の剪定を一人でしたことがあります。
4、5日かかった記憶がありますが、滅茶苦茶楽しかった。
自然形のいい株でした。
今どうなっているんだろう。
イチイは北海道が世界に誇る常緑庭園樹です。
生育が遅く年数かかる、だから財産と成り得ます。
あちこちにある庭のイチイをどう仕立てれば庭に合うかを考え、少しずつでも手を入れていけば随分景観が変わると思う。
それにしても、この「月形のサバ幹大イチイ」(勝手にネーミングしてしまいましたが)、すぐ横のシャッターにはド派手なイラスト、選挙ポスターと看板、勘弁してほしいなー
昨日ハウスの潅水に行く途中、車から降りてまじまじと見てみました。
うーん、見事なイチイです。
3株ありますが、どれも自然のジンとシャリが見事。
とくに下の写真のシャリものは、幹周3m超えの堂々たるもの、樹齢500年ものでしょうか。
こんな株は地方の農家の庭などでも時々見られますが、国道縁にあるのは珍しい。
ジン(神)とは枝の一部が枯れ白骨化したもの、シャリ(舎利)とは幹の一部が枯れ白骨化したもの。
どちらも釈迦の骨を意味します。
自然界では落雷などの物理的要因で枯れますが、イチイは樹の性質として古木になれば出やすい。
盆栽ではとくにこのジン、シャリがあると味が出るので、彫刻刀などで削って人為的に作り出します。
シャリものは「サバ幹(サバカン)」とも呼ばれます。
イチイ(Taxus cuspidata)をわが町の木に指定しているところは、道内あちこちあります。
調べたら月形町もそうでした。
そう言えば、自然形のいい株も町内のあちこちで見られます。
でも、まじまじと見ている人はどのくらいいるんでしょうか。
紛れもない財産なのに。
イギリスやアイルランドでよく見られるのはヨーロッパイチイ(T. brevifolia)やその園芸品種ですが、セイヨウものより断然こっちの方がいい。
生育が遅い分、枝葉が詰まり、スクッと伸びないのがいい。
ヨーロッパイチイなんて盆栽では使えないもん。
でもどこもそうだけど、何だか荒れているものが多いなー
大きくなったから幹の途中でぶつ切りとか、段作りしなくてもいいのに変な刈り込みしちゃうとか。
昔、北広島の芝生生産者に頼まれて、敷地内にある樹高10mほどのイチイ7、8本の剪定を一人でしたことがあります。
4、5日かかった記憶がありますが、滅茶苦茶楽しかった。
自然形のいい株でした。
今どうなっているんだろう。
イチイは北海道が世界に誇る常緑庭園樹です。
生育が遅く年数かかる、だから財産と成り得ます。
あちこちにある庭のイチイをどう仕立てれば庭に合うかを考え、少しずつでも手を入れていけば随分景観が変わると思う。
それにしても、この「月形のサバ幹大イチイ」(勝手にネーミングしてしまいましたが)、すぐ横のシャッターにはド派手なイラスト、選挙ポスターと看板、勘弁してほしいなー
by geesgreen
| 2010-04-05 05:37
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