イコロの森


工藤敏博の植物日記ジャンピングローズ
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「ちざきバラ園」閉鎖
噂では流れていたものの、昨日ついに「ちざきバラ園」閉鎖の報道がされました。
40年弱の歴史に幕が下ろされたわけです。
90年代のピーク時の1/3の入場者になり、管理維持費が負担になっており、もうこれ以上維持できないと判断したようです。
3年前にエフアンドジーが経営を引き継いだ訳ですが、この状況は十分予想されました。

どこもそうですが、本来このような施設は入園料だけで賄うにはかなり難しい。
本来的な質が維持できないと、他からの補填の意味合いもなくなります。
維持のための物販やイベントなどでの収益事業は本来的な目的を達成した上でこそのもので、本末転倒な状況に陥ると施設の存在意義自体がなくなってしまいます。
エフアンドジーが引き継いだ時点から、その本来的な目的、つまり「しっかりバラを見せること」を抜きにした花壇改修や施設運営の方向に重きを置いていたので、この結果はある意味当然と言えるかもしれません。

ちざきはすぐ近くなので昔からよく行ってました。
その歴史とコンセプトとはまさに「王様の庭」、「パトロンの庭」であり、バラ園のある意味王道でした。
それがあるから、自分はその対比としてのもっと多様なバラ園、バラの利用を探ってきたのです。
その辺の意味合いを管理者はどれほど理解していたのか。

既にバラは安平町の本社に移されたとのことですが、残念ですがその価値たるものはほとんどないでしょう。
残念ですが、バラ自体も末期的な状況でしたから。
バラは木です。
いつも年数を経て育ったものこそ価値があると言っています。
その価値さえない状況だったことこそ問題だったと思います。
それが残念なことです。

他の同様の施設も同じような危うさを孕んでいます。
長年育った植物が一瞬にしてパーなんて前例は山ほどあります。
大げさですがその文化的価値の認識という意味では、管理する側も、見る側もまだまだ未成熟と言うか、全く無視されているのかもしれません。
そんなもんなら作らない方がよい。
結末が余りにも無惨ですから。

「ちざきバラ園」閉鎖_f0160407_5565662.jpg
バラ園だったすぐ上の敷地には、結婚式場に付属する礼拝堂の建設が進んでいます。
by geesgreen | 2009-11-26 05:57
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