イコロの森


工藤敏博の植物日記ジャンピングローズ
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「ロサ ルゴサ」号
最近連日、北方領土への人道支援事業の問題がマスコミで報道されています。
結局は出入国カードの提出の交渉が決裂して、物資を引き渡すことなく根室に戻ってきた訳ですが、この日本のチャーター船の名前が「ロサ ルゴサ」号。
「ハマナス」号は他にあるので「ロサ ルゴサ」にしたんでしょうが、誰が命名したんでしょうね。
この船のことを少し調べてみると、元島根県立水産高校の実習船だったとか、オーナーは根室にある某老舗ホテルのオーナーだとか、あの鈴木宗男氏が外務省の役人をぶんなぐったのがこの船の中だったとか、国の助成金や政治絡みのいろいろキナ臭い、脂っこい話がありそうで、ひょっとして命名者は宗男さん?と思ってしまいます。

「ロサ ルゴサ」号_f0160407_5353671.jpg
羽幌町汐見に数株残るハマナシ。一茎一花の大輪種。

Rosa rugosaはご存知ハマナシの学名ですが、「rugosa」はラテン語で「しわのある」という意味で、葉の形状を示しています。
ハマナス or ハマナシの議論もあり、それを書けば長々となるので省きますが、自分はハマナシとしています。
図鑑などの和名では「ハマナス」がほとんどで、「ハマナシ」は別名になっています。
この和名と別名というのも曖昧ですが、そもそも正式和名などというものはなく、日本名での呼び名は使う人の裁量ですからどちらを使ってもよいことになります。植物では地域での呼び名って結構あり、それも尊重するべきと思っています。学名さえ押さえておけばよいのです。
私は鈴木省三さんと生前にお会いした時に「ハマナシと言いなさい」と言われたのでハマナシと言っています。
さらに鈴木さんは「君は北方領土に行くべきだ、きっとハマナシの白花や絞りの自生種が見られるよ」と言っておられました。
イギリス人のプラントハンターもロシアに入っていますが、「ロシアは世界中でいちばん容易にあちこち行ける、どんな所にも行ける、役人に金を渡せばいいのだから」と言ったのを聞いたことがあります。

今回の騒動では、「こちらの善意の支援なのだから、あれこれ言うならこちらから頭を下げないで毅然として帰ってくればよい」との声も多いようです。
でも逆に人道支援物資なのだから、譲れるところは譲ってもとにかく必要としている人に渡すことを一義的に考えてもよいのではないかとも思います。
それが日本人の善意を伝えることになるのではないかと。
領土問題が絡んでいるので軽率なことは言えないですけどね。

いずれにしても、今後「ロサ ルゴサ」号が再び北方領土に渡れるかどうかは不確定ですが、いつかお金を握って「ロサ ルゴサ」号でハマナシを見に行きたいもんです。
by geesgreen | 2009-01-30 05:35
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